2021年11月に30周年を迎えた洋食店。創業者シェフの田中恒士さんが考案したデミグラスソースで作るたんシチューやハンバーグなど、3世代で楽しめる料理を提供。創業者の長女でシェフの前園文子工房長は、
「デミグラスソースは野菜を炒めてチキンブイヨンで煮込んだものを濾こ すという作業を4回繰り返し、数日かけて作ります。予約なしでもわざわざ足を運んでくださったお客さまをお断りすることがないよう、十分な量の仕込みをしてお待ちしています」
西洋のアンティークを取り入れており、フランス風のしゃれた内装で、4姉妹のうち3人が店に携わり、看板を守る。
「飲食店はさまざまな方でにぎわうからこそ、お客さまにエネルギーを提供できます。長く愛されるためには、懐かしい老舗の味を守るだけではなく、変わり続けることも必要です。常によりおいしい料理、サービスを提供するために、今後も改良を重ねていきたい」
女性起業家へのコンサルやマッチング、企業や行政と連携したセミナーなどを行っており、4月からはユーチューブで経営情報を配信中です。
小学生の頃は放課後に毎日友達と野球をし、それが終わるとテレビや旧市民球場でカープの試合を観戦。中学では野球部に入るも、高校に部がなかったので友人とソフトボールチームを作って試合に出ていました。社会人になり神宮球場や京セラドームなどでビジターゲームをよく観戦していると3塁側から外野の半分まで客席が真っ赤に染まることもあり、広島県民として県外でのカープ人気は誇らしかった。
一番好きな選手は「ミスター赤ヘル」こと山本浩二さん。最も印象的な試合は1975年のリーグ優勝前最後のホーム戦です。外木場投手が好投するも終盤まで両チーム無得点。子どもだった私は打席の山本選手を内野席から必死に応援しました。すると放った打球がスタンドに飛び込み、それが決勝点となってチームは見事に勝利。自分が後押ししたような気になり、一生の思い出に。
今季のカープは主力だった鈴木誠也選手が抜けるも快進撃が続いています。この状況は2016年にエースの前田健太投手が抜けてもチーム一丸で25年ぶりのリーグ優勝を達成した時のよう。そして当時のファンの中心にいたのは「カープ女子」。最近はあまり聞きませんが、球場では今も多くの女性を見かけます。女性に多いグッズを使った応援は球団の経営状況を支え、何より黄色い声援の方が選手もうれしいのでは。応援を糧に、今季はぜひ日本一を達成してほしいですね。
世界に追随を許さないマツダの独自技術をどう確立していくのか。脱炭素社会へ加速し、電気自動車(EV)やハイブリッド(HV)が次々投入される中、とことん内燃機関を極めるという。このルートだけでこれから先、押し寄せる難関を乗り切ることはできない。EVやHV開発を緩めるわけにはいかないが、内燃機関を極めるという戦略にカーボンニュートラルの考え方が根付く。
4月にあった技術説明会で廣瀬一郎専務執行役員は、
「これからも内燃機関の効率を究極まで高め続けるという使命がある。既存燃料の使用量節約という観点で開発を続けることは、近い将来、バイオ燃料の供給インフラが整うまでの大きな布石となる。決して環境や時代の変化に逆行しているわけではない」
バイオ燃料の原料となる植物は成長過程で光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収しているため、燃焼時のCO2と相殺して実質的な排出量がゼロになるとされる。つまり、それを動力源にする内燃機関は、脱炭素社会に通じる技術というわけだ。専用モデルを発売していないが、既にレース車両のマツダ2バイオコンセプトではユーグレナ製の100%バイオマス由来燃料を使う。初秋には国内投入予定の新たな車種構成「ラージ商品群」第1弾のCX‐60でも対応。こうした展望に立って同車種に大排気量の直列6気筒ディーゼルエンジン搭載モデルを用意する。
「排気量が大きいほど燃費効率は高まり、気筒数が多いほど低い回転数を使える。さらに48ボルトマイルドハイブリッド(MHV、補助モーター)を組み合わせることで、低回転数の領域を一層補完する。ストロングハイブリッドに匹敵する次世代ディーゼルエンジンだと断言できる」
一方で、バイオ燃料の供給体制だけでなく、EVの充電スタンドなどのインフラ整備がどのようなピッチで進展するのか。国によってばらつきも予想され予断を許さない。EVのバッテリー容量によっては製造過程で多くのCO2を排出してしまうことから、燃料採掘から製造までの各過程を合わせたCO2排出量が割高になるケースも起こり得る。マツダはさまざまな動力源をそろえ、国や地域に応じて最適車種を投入する〝マルチソリューション〟を進める。2030年にはMHV含む電動化技術を全ての車種に搭載し、EV比率を25%に引き上げる。25年までにEV3車種を含むプラグインハイブリッド(PHV)など13車種を発売予定。次世代高容量高入出力リチウムイオン電池の自社開発にも手を広げ、新エネルギー・産業技術総合開発機構の促進事業に採択された。
100年に一度の変革期。ソフトウエア技術などの重要性が高まり、家電業界からもEV参入が相次ぐ。
「当社もモーターの構造と制御を含めてソフトウエアファーストを追求。時代の変化を取り入れながら培ってきたモノづくり技術が最大の強みだ。車を単なる道具として捉えるのではなく、それによって何を実現するのか、機械と人間の両面から研究してきた。走りを通じて心身ともに活発になるような車を世に出すことに変わりはない」